ーーアニメや漫画で登場する
内部への攻撃描写
見た目が柔らかく弾力性に富んでいたり、相手のどんな攻撃すらも吸収してしまうほど物理が効かない敵キャラ(もしくは味方キャラ)、よくいますよね。
その代表的な例がONE PIECEの主人公、モンキー・D・ルフィです。
彼はゴムゴムの実を食べた全身ゴム人間で、いかなる攻撃もゴムの要領で吸収してしまい、一部例外を除き物理の攻撃は通じません。
しかしそんな物理キャラにとって大敵のルフィの体に対し、ダイレクトに攻撃を与える手法(?)が存在します。
それが本格的に浮き彫りになったのが、ウォーター7編で登場したルッチの
『六王銃(ろくおうがん)』です。
まず相手の正面に立ち、両手グーの形に上下突き出してから相手の骨の髄にまで衝撃波のダメージを与える、ルッチ最大の必殺技です。
もちろん、内部への攻撃なので、ゴムの特性を無視してルフィに強烈なダメージを与えることができます。
実際、ルフィはこの技を3回(最後はクリティカルヒット級)ほど喰らってしまい、1度ダウンしてしまいました。
似たような技として空島編の敵にも出てきましたが、ルフィはその攻撃よりもはるかに痛みが伝わると作中で評しています。
まあ、ルッチ自体、現在も再登場するほど人気キャラですし、あの当時のルフィにとっては非常に難敵だったと言えるでしょう。
ジャンルは少し違いますが、北斗の拳の主人公・ケンシロウも、ある種相手の内部から破壊する…という点では似たような手法といえます。
ちなみに外部から破壊するのがシンやレイなどが使う『南斗聖拳』で、これは手刀のように相手をスパスパと切り裂くことから、内部からの破壊を極意とする北斗神拳と対比されることが多いです。
ちなみにケンシロウの場合、例えば序盤で登場した敵キャラ、ハート様には北斗神拳が通じず、それどころか手痛いカウンターまで喰らってしまっています。
ハート様は体内にあらゆる脂肪分で北斗神拳の『経絡秘孔』が神経に届くのを阻止し、その間に相手に攻撃を浴びせることができます。
ケンシロウはそのピンチをどうやって切り抜けたのかといえば、身も蓋もない表現にはなりますが、いわゆる『ゴリ押し』です(笑)。
ハート様の突き出たお腹に無数の蹴りを浴びせ、その膨らんだお腹に自身の太い腕をめり込ませて末梢神経を破壊する…というもの。
少しこじつけ感は拭えませんが、それでもハート様の偉大なる『ひでぶ』を見れたのですから、まあ結果オーライです(笑)。
また、さらにジャンルは変わって、著者かねこ統さんの『スライムもりもり第4巻』に登場するパン太というキャラも主人公のスラリンに対し「内部への攻撃技」を披露しています。
これは『内部爆裂波(インサイド・ブラスター)』という、内部への攻撃を目的とした衝撃波の1つです。
主人公のスラリンは設定上弾力性に富んだ柔らかい体で、あらゆる物理攻撃が通じません。
パン太はそんなスラリンの身体の性質に合わせ、内部への必殺技を2度食らわせ、苦戦を強いています。
そういった相手の体や状況に合わせて臨機応変に戦局を有利にできる頭の回転力、判断力は、パン太独自のものですがね。
まあ、漫画やアニメなどのサブカルではありがちな技の性質から特徴まで、少し雑談程度にまとめてみました。ぜひ参考までに。