ーー”のび太消毒社”
非合法的な商売
ドラえもんのエピソードの1つに
『驚音波発振機(きょうおんぱはっしんき)』という道具が出てきます。
これは人が発する凄まじいノイズや雑音をマイクで拾い、その超音波で侵入者を追い払うといった道具です。
テストでは常に0点を取ってしまうほどお馬鹿さんなのにこういう小狡いところには妙に頭が働いてしまう、困ったちゃんですね。
しかし自分の名前を会社名に入れちゃうところが…(笑)
まずは静香ちゃんの家に行き、害虫駆除をしました。
「静香ちゃんは喜び、ジャイアンは喜び、僕は儲かる。こんないいことやめられないよ〜」という台詞は、アコギな商法を糧にしている人が発していいものではありません。
みなさま、勘違いなきよう。
どれくらい収益を上げたのかは不明ですが、1回駆除でざっと(のび太のことだから)100円程度でしょうか。
しかし、100円という少ない額に侮ることなかれ、この商売で100円の収益が重なれば次第に万単位、長い目で見れば億単位にまで膨れ上がってしまう可能性があります。
そもそもこの時点でお気づきになった方も多いでしょうが、ドラえもんの道具は全て未来から送られてきたものです。
例えば、現実社会でも害虫駆除業者は存在し、皆、いろいろな道具を使って利益を出しています。
これは時間軸の前後を無視した歴史歪曲、ドラえもんの用語で言うなら『航時法違反(こうじほういはん)』であり、当然相応の裁きを受けるべきでしょう。
まあ、フィクションの世界から多少は目を瞑るべきでしょうが(笑)
製作陣もそういうのび太の悪徳な商法をわざわざ風刺的に表現したかったのかもしれませんね。