生きたお金

ーー生きたお金=

見返り(リターン)が約束されたお金

 

生きたお金』という言葉、みなさまは聞いたことがあるでしょうか。

私は今日祖母と不動産をめぐる投資について、少しばかりの議論をしていました。

将来性のある投資には目を向けていいけど、何のリターンも返ってこないような投資に手を染めるのは本末転倒だよ、って私めが祖母に僭越ながら諭しました。

 

祖母は納得した顔でコクリと頷き、その次に

お金はやっぱり価値のあるものに使わなきゃね。

それこそまさに生きたお金ってもんだよ』と。

祖母を諭したはずの自分側が平伏してしまうほど、説得に重みがありましたね。。

 

祖母は過去にオーナーとして所有していた不動産物件を800万相当の値をつけて売却し、それをお金に変えてきました。

しかし、不動産を売って得られたお金(=リターン)は、とても現在の資産に見合うような額ではなかったのです。。

 

そのため、祖母のお金の使い方にフォーカスしたところ、私めが気づいたいくつかの事実が浮き彫りになりました。

 

まずは家計簿帳。

支出が多い水道光熱費を始め、私めが祖母の家に来ると食費まで余計に膨らんでしまい、家計を知らずのうちに圧迫していたのです。

私はできるだけ食費を節約し、フードデリバリーやお取り寄せなどの配達サービスに頼らずに自炊でどうにかやりくりしてきたのですが、今度はまた別の事実も浮き彫りに…。

 

それは、一言で表すなら、『消費とモノの無駄遣い』。

その日に買った食材を冷蔵庫に入れ、そのまま1週間が経過してしまうこともザラ。

それでいて「賞味期限」あるいは「消費期限」がすぎてしまい、無駄な廃棄が増えてしまう。

これこそ、『お金の無駄遣い』ですよね。

 

実は今日、祖母が近くのレストランに食べに出かけ、私めが1人で自炊しようとひき肉のトレイを確認したら、すでに賞味期限がすぎていたのです。。

1度に買い込んだ食材を冷蔵庫に入れ、そのまま放置するのが祖母の悪い癖です。

その上なぜか冷蔵庫の中から鼻をつまみたくなるほどの不快臭が漂う始末。

脱臭剤も今1つ効果はなかったのですが、どうやら冷蔵庫の中にあった”ニラ”の臭みが不快臭の原因だったようで、それを除去したら今はすっかり匂いは消え失せました。

 

結局、何かを溜め込むというのは衛生的にも家計的にも良くないのです。

少しジャンルは違いますが、銀行でも低金利の時期にいつまでもキャッシュを貯めておいてもリターンが増えることはまずありません。

これこそ無駄金(俗にいう”死に金”)なんです。

 

今日、祖母が発した『生きたお金』という表現。

大きなリターンとか利益が見込めるようなものに限り、自分の財産を投じるのが1番効率的な資産運用だなと。

私は強くそれを教訓として頭に刻みました。